第90章:お大尽様がまた威力を発揮した!

時田浅子は部屋に戻り、ベッドの端に長い間座って、やっと気持ちが落ち着いた。

彼女は少し悔しかった。

しかし、藤原時央の言葉の一つは正しかった。

彼女は大人だ、自分の行動に責任を持たなければならない。

誰も彼女の首に刃物を突きつけて、この結婚を強制したわけではない、彼女自身が同意したのだ。

離婚の件も彼女自身が解決策を見つけなければならない。

それに、母の手術も手配されたので、彼女には他に求めるものはない。

ただ、お爺さまに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

藤原時央はきっと将来、もっと良い妻を娶るだろう。

少なくとも、身分も地位もある名家のお嬢様を。

お爺さまが彼女を好きなのも、ただ孫を愛しているから、情けは人のためならずというだけだ。

時田浅子は気持ちを整理し、パソコンを開いて仕事を始めた。

お金を稼ぐことは全ての悪い気分を癒す!

一つ録音したところで、彼女の携帯が鳴った。

【木风】:打ち上げられたクジラさん、こんにちは、一ヶ月分をまとめて納品することは可能ですか?

時田浅子は少し驚いた。

一ヶ月分?

どうして急にそんなに多く?

それは1800分だよ!丸々30時間だよ!

【打ち上げられたクジラ】:その量はちょっと多いですね、時間がかかるかもしれません。録音内容について何か要望はありますか?ご要望に応じて録音します。

時田浅子はこのお金の稼ぎ方があまりにも簡単で、相手もとても話しやすいので、良心が痛んだ。

【木风】:要望あります。録音内容は全て時事、経済などのニュース内容に変更してください。内容が重複しなければ大丈夫です。

時田浅子はこの要求を聞いて、さらに困惑した。

これはより複雑になるどころか、むしろ簡単になった!

内容を考える必要もなく、ニュース記事を見つけて読むだけでいい!

【木风】:大体何日くらいかかりますか?

【打ち上げられたクジラ】:品質を確保するために、5日ほど必要です。パソコンにいくつかありますが、今送りましょうか?

【木风】:はい、全部送ってください。

時田浅子はすぐにファイルを見つけ、全て送信した。

驚いたことに、数分後、相手からお金が振り込まれた。

SMSの着金通知を見て、時田浅子は二度数えた。

前の二日間に納品したものと合わせると、3万以上稼いだ!