第117章:彼はただ単刀直入なだけ

時田浅子は携帯を手に取り、さらに数枚後ろにめくった。

最後に、藤原時央の写真があった。彼はテーブルに座り、背後には夕日の夕焼けがあった。逆光で撮影されていたため、彼の顔ははっきりと見えなかったが、その体のシルエットは一目で見分けることができた。

彼の前のテーブルには、あの少女が手に持っていたひまわりの花が置かれていた。

明らかに、写真はあの少女が撮ったものだった。

時田浅子はそれ以上見ることなく、携帯を置いた。

藤原親父は時田浅子を一瞥し、少し心を痛めた。

「藤原時央、お前は一体何を考えているんだ」と藤原親父は重々しく尋ねた。

「時田浅子との婚姻関係を終わらせたいと思っています」

「やっぱりそうか、お前はまだ離婚したいのか!」藤原親父は胸が詰まる思いがした。

突然、数回咳き込み、呼吸が苦しそうになった。