第149章:老姜はやっぱり辛い

老爺子は時田浅子を門口で待ちながら見張っていて、浅子を見るとすぐに迎えに行った。

「浅子が帰ってきたよ!」

「おじいさま」時田浅子は声をかけた。

「時央は会社に行ったのか?」

「はい」時田浅子は老爺子の腕を支えながら家の中へ歩いていき、心の中で言葉を選びながら、どうやって老爺子にこの考えを諦めさせようかと思案していた。

「おじいさま……」

「気をつけて!これらは全て若奥様のものです」安藤さんの声が時田浅子の言葉を遮った。

時田浅子は、リビング全体に物が溢れていることに気づいた。

「浅子、これは私たちが雲都で買ったものだよ。もう届いたんだ。それに、私はさらにいくつか追加で買い足したんだ」

時田浅子は驚きの表情を浮かべた。雲都で買ったあれらの品々は、自分の一生使い切れないほどだと感じていたのに、老爺子はなぜまたそんなにたくさん買い足したのだろう!