第202章:彼女は藤原奥様の身分まであと少し

大木嵐が去った後、斉藤若春は人々に囲まれた。

「斉藤さん、まさか藤原奥様をご存知だったなんて!」

「斉藤さん、最近藤原奥様はこういう場にほとんど姿を見せないし、社交の場にも参加されないのに、どうやって会われたんですか?もしかして、藤原グループとも取引があるんですか?」

「ふと思い出したんですが、藤原若旦那が帝都に戻った日、ある女の子が彼を車椅子で押して空港に現れましたよね。あの女の子が斉藤さんだったんじゃないですか?」

「そうそう、言われてみれば思い出しました」

すぐに誰かがスマホを取り出し、その日のニュースを調べ始めた。

結果、藤原時央を押していたのは、まさに斉藤若春だった!

このニュースは、たちまちこのプライベートパーティーで爆発的に広まった!

「斉藤さん、藤原若旦那とはどういうご関係なんですか?」