この一筋の反応が、藤原時央の心をまた激しく高鳴らせた。
しかし、彼の今の状況は二つの極端だった。
彼の気持ちはすでに爆発寸前の火山のように、巨大なエネルギーを蓄えていた。
彼の体はまるで死んだ水のように、一筋の波紋さえ立てることができなかった。
藤原時央は突然このキスを止めた。これ以上続けると、収拾がつかなくなると恐れたからだ。
時田浅子は困惑した表情で彼を見つめた。
彼は彼女の小さな顔を両手で包み、優しく言った。「浅子、ちょっとトイレに行ってくる。」
時田浅子は彼の背中を見つめ、少し不思議に思った。
でも、彼はさっきあんなに水を飲んだのだから、トイレに行くのも当然だろう。
彼女はベッドに横たわり、つい先ほどのキスを思い出していた。
突然、「抵抗できないなら楽しむことを選べ」という言葉が頭に浮かんだ。