時田浅子は本当に呆れた。
今の状況は、まるでおじいちゃんが彼女にしたことと同じだった。
藤原時央はきっとわざとやっているんだろう?
彼女が愛嬌を振りまくと言っていたけど、浅子から見れば、藤原時央の方がよっぽどそうだ!
「検査に行った方がいいんじゃない?」時田秋染が心配そうに尋ねた。
「大丈夫です、たぶん明日には良くなるでしょう。ただ夜中に急に気を失ったときに、そばに誰もいないのが心配で」
時田浅子はすぐに藤原時央に目を向けて睨みつけた。
「浅子に看病させましょう」時田秋染はすぐに言った。
「浅子は都合が悪いんじゃないですか?」
「彼女に何の不都合があるの?それに、彼女があなたをこんな状態にしたんだから、看病するのは当然でしょう?」時田秋染は言い終わると、振り返って時田浅子を見た。「浅子、聞いた?今夜は時央に付き添いなさい」