第382章:藤原さまが批判されて何も残らない

時田浅子は病室に来ると、時田秋染はちょうど食事をしようとしていた。

時田浅子を見たとき、彼女は一瞬驚き、急いで時田浅子の後ろを見たが、藤原時央の姿はなく、目に失望の色が浮かんだ。

「浅子、どうしてきたの?」

「今日は撮影がスムーズに進んで、早く終わったから、お母さんに会いに来たの」時田浅子は前に進み、テーブルの上に並べられた料理を見て、「わぁ、いい匂い。この料理はどこのレストランのもの?美味しそうね」

「どこのレストラン?こんな料理を作れるレストランがあると思う?このチキンを見てごらん」時田秋染はチキンスープの入った椀を持ち上げ、時田浅子の前に差し出した。

時田浅子は香りを嗅いで、「この香りは何か懐かしいわ」

「これはお爺さまが育てた鶏よ。それに、あなたの姑が直接持ってきてくれたのよ」時田秋染はスープを置き、時田浅子の表情を観察した。