第416章:大損害を被る

「大月結弦?本当に彼なの?」藤原時央の眉がわずかに寄った。

「確かよ、大月結弦という名前だわ。彼の身分はよく分からないけど、今私につきまとって離れないの。それに...それに不純な意図を持っているわ。私と一緒に来た人たちは皆、彼を恐れているみたい。もう本当に困ってるの、あなたの助けを求めるしかないわ」斉藤若春はまた泣き始めた。

「住所を送ってくれ」

「わかったわ」斉藤若春は電話を切ると、目に成功の笑みが浮かんだ。

藤原時央は車に乗り込み、携帯を取り出して時田浅子にメッセージを送ってから、車を発進させた。

斉藤若春はトイレから出る勇気がなかった。

彼女は大月結弦を挑発したことで、その結果がどうなるか自分でもわかっていた。

藤原時央はもう彼女に会おうとしない。もし彼と会う機会を作り出し、二人の間に接点を生み出さなければ、彼女は完全に負けてしまうだろう!