彼の声は低音砲のようで、魅惑的な磁性に満ちていた。時田浅子は声に敏感で、藤原時央の声はちょうど彼女が抗えないタイプだった。
藤原時央は満足げに彼女を抱きしめていた。温かく柔らかな玉のようで、この数日間の彼女への思いは波のように彼の心の中で高まっていた。
彼は時田浅子の頬に顔を寄せ、軽く彼女にキスした。
時田浅子はあわてた。彼のキスは細やかに彼女の首筋へと移り、最後には唇に落ちた。
彼女はすぐに手を伸ばして藤原時央を押しのけようとしたが、彼に手首をしっかりと握られてしまった。
力の差により、彼女は彼の求めるままにするしかなかった。
藤原時央はこのキスに、彼の優しさのすべてを注いだ。
時田浅子の体は徐々に緊張がほぐれ、ふわふわと彼の腕の中に寄りかかった。彼女自身も気づいていなかったが、彼女の体はすでに藤原時央を受け入れていた。