第440章：すべての進歩は、称賛に値する

「じゃあ、この写真はどう説明するの？斉藤若春が彼を強制できるとでも？たとえ彼が斉藤若春に感情がなくても、彼は斉藤若春と距離を置くべきではないの？」

老人は言葉に詰まった。

彼は藤原時央を弁護する言い訳さえ見つけられなかった。

「彼が斉藤若春とあやふやな関係なら、浅子を台無しにするつもりよ！」大木嵐は怒って言った。

老人は歯を食いしばり、かなり怒っていた。

「安藤さん、家法を持ってきなさい！」

安藤さんは急いで駆けつけ、困惑した表情で老人を見た。「ご主人様、本当に持ってくるのですか、それとも冗談ですか？」

「本当だ！今日は誰も止められない！誰が止めようとしても、その者も一緒に叩く！」

……

満足した後の藤原時央はまだ時田浅子を抱きながら朝食を食べさせていた。

彼を待ち受ける厳しい罰があることを全く知らなかった。

「何時？」

「10時半よ。」

時田浅子は覚えていた、彼女が目を覚ました時はまだ7時前だった。

なぜ、物事は彼女の想像とまったく違うのか。

男性は手に入れた後、大切にしなくなるのではないのか？

なぜ藤原時央は飢えた狼のように、毎日求め、毎日足りないのか？

こんな日々をあとどれくらい続けるのだろう？

彼はいつになったら飽きるのだろう？

「そろそろ出発しましょう、おじいさまはきっと待ちくたびれているわ。」

「彼は全然焦っていないよ。君は疲れているから、もう少し休んで、昼食に間に合えばいいんだ。」

藤原時央は言わなかったが、朝の間に老人から十数回も電話がかかってきていた。

彼は直接携帯をマナーモードにしていた。

時田浅子は力なく彼の肩にもたれかかった。「じゃあ少し休みましょう、本当に疲れたわ。」

藤原時央は思わず笑った。「浅子はどんどん上手くなってきたね、僕を完全に受け入れられるようになった。」

時田浅子の顔が熱くなった。

そんなことを褒めることでもないのに。

藤原時央がまた口を開こうとするのを見て、彼女はすぐに手で彼の口を塞いだ。

「もう言わないで！」

藤原時央は彼女の手首を握り、指にキスをした。

「一つ一つの進歩は、称賛に値するんだ。」

時田浅子は本当に全身がしびれた！

「今すぐ出発しましょう。」彼女はもう藤原時央と二人きりでいたくなかった。