「どなたの旦那様ですか?」時田浅子は困惑した顔をした。
「あなたの藤原様よ」
「何が私のよ!違うわ!」時田浅子の心は恥ずかしさでいっぱいになり、顔が赤くなるのを抑えられなかった。
森山緑の笑みはさらに深くなった。
昨夜、浅子が藤原時央に会いに来させなかった場面を思い出して、笑いたくなった。
あの藤原時央だよ!
妻の前では、こんなにも卑屈にならなければならないなんて。
彼女はCPを推す楽しさを見つけたようだった。なるほど、だからこんなに多くの人がCPを推すのか。
「もうすぐ夏休みでしょう。番組の収録以外は何も予定を入れていないわ。あなたの夏休みの時間を奪うのも心配だし、ある方の不満を買って、クビになるのも嫌だしね」
「緑ねえさん、もしあなたがクビになったら、私もすぐに契約解除して一緒に独立しましょう!」