彼女はすぐにドアを閉め、退出した。
時田浅子は藤原時央の熱いキスから身をもがき、彼の顔を両手で包み真剣に言った。「お母さんが外に出てきてほしいって。あなたのためにスープを煮込んでくれたの」
藤原時央はようやく時田浅子を下ろし、しわくちゃになった服を整えた。
「浅子、僕がこんな状態でどうやって出ていけるんだ?」彼は意味ありげに言った。
時田浅子も思わず彼を一瞥した。
「あなたが自分でこうなりたいって言ったんでしょ」
「明らかに君のせいでこうなったんだよ」
「じゃあ自分で少しは抑制できないの?」
「君を見た瞬間から完全に制御不能になってしまうんだ」
時田浅子:……
「じゃあ私が先に出るわ」
「必要ない」藤原時央は時田浅子の手を引き、ついでにシャツを引っ張り出した。
こうして隠せば、何も見えなくなった。