第516章:藤原さま自画自賛

白川健斗は微笑んで、「私は横に立っていよう」と言った。

「ふん、知らないとでも思ってるの?あなたは最初から藤原若旦那と若奥様を引き合わせようとしていたんでしょ!」

白川健斗は冷蔵庫からボトルの水を取り出して江川楓に投げ、「お前の藤原若旦那のだ」と言った。そして温めたミルクをカップに注ぎ、自ら運んで行った。

「浅子、ミルクを少し飲みなさい」

「ありがとう」時田浅子はミルクを受け取り、小声でお礼を言った。

「今はどこか具合が悪いところはある?」白川健斗は時田浅子に尋ねた。

「今は大丈夫です」

「じゃあ特別な処置は必要ないね」白川健斗は藤原時央の方を見て、「藤原若旦那、さっきは話の途中だったけど、代表として交渉するって何の話?具体的には何なの?」

「京都病院が海外から薬品を導入する交渉だ」藤原時央はゆっくりと答えた。