第558章:時田浅子は本当に囲われた

時田浅子はまだ少し躊躇していたが、藤原時央はすでに彼女の手を引いて別の方向へ歩き始めていた。

「行こう、他の場所も見て回ろう」

水族エリアを過ぎると、植物エリアがあった。

小さな花木市場のように、室内植物ばかりが並んでいた。

「時央、あなたの家に植物を買って置きましょうか?」

「いいよ、君が好きなものを選んで」藤原時央はもちろん願ってもないことだった。

時田浅子も今は気持ちが楽になっていた。主に藤原時央の家のインテリアスタイルがあまりにも冷たく暗く、人の温もりがないと思ったからだ。

観葉植物を加えれば、きっと生気が増し、部屋の雰囲気が良くなるだろう。

時田浅子は真剣に選び始め、観葉植物だけでなく、花もいくつか購入した。

藤原時央はソファに座り、時田浅子が選ぶ様子を見ていた。