第566章：実力を発揮する本当の舞台！

「浅子、番組が調整されたわ。言わなきゃならないけど、この若い人たちと一緒に仕事するのは、本当に爽快だわ！」

「どうしたの、緑ねえさん？」時田浅子はまだ何が起きたのか知らなかった。

森山緑は状況を一から十まで時田浅子に説明した。「浅子、これはまさにあなたのための特別ショーよ！これはどれだけ強力な露出になるか！あなたはきっとこの機会を利用して、もう一度注目を集めるわ！」

「今回の注目は、ゴシップニュースじゃなくて、純粋に自分の実力で輝くの。同業者たちにあなたの実力を完全に認めさせるのよ！」

時田浅子はこれらの言葉を聞いて、心が躍った。

「こんなにたくさんのセリフ、当時の感覚を思い出せる？」森山緑は少し心配そうだった。

「多くないわ、30数キャラクターだけよ。私が声を当てた時、キャラクターをしっかり考え抜いたから、今でも印象に残っているわ」

「それならいいわ。まず準備して、番組はもうすぐ始まるわ。私たちは最後の出番だから、おそらくあと2時間くらいあるわ」

「わかった」時田浅子は台本を受け取り、真剣に見つめた。

あと3つの演目が残っている時、時田浅子はリフトの横で待機するよう呼ばれた。

時田浅子は手にしていた台本を森山緑に渡した。

「浅子、安心して。ステージに上がったら、プロンプターを見て、その順序に従うだけでいいわ。自分の状態を保つことだけ気をつけて、頑張って！」森山緑は時田浅子に向かって拳を握った。

「頑張るわ！」時田浅子は森山緑と拳を合わせた。

「時田浅子さん、準備をお願いします。ダンスの音楽が最後の部分になったら、リフトに乗ってください」スタッフが走ってきて時田浅子に言った。

「わかりました」

ついにダンスの曲の最後の部分になり、時田浅子はリフトに乗った。

彼女の姿がゆっくりとステージ上に現れた。

照明の関係で、彼女のいる位置は完全に見えなかった。

そして今、皆の注目点はまだダンスにあった。

「今年のコミケは本当に成功したね、こんなにたくさんのコスプレ界の大物が集まって、まさに神々の戦いだ！」

「番組がこんなに充実しているなんて、遠くから来た甲斐があったよ」

「ゲストに時田浅子がいるって聞いたけど、まだ出てこないの？これが最後の演目でしょ？」

突然、ステージ上の照明がすべて暗くなった。