第578章:どうしても銃口に突っ込みたがる

「村上家に席を予約して、それから林聡明に伝えなさい。明日彼に会いに行くと。浅子はここにいるから、彼を本邸に入れるわけにはいかない」

「かしこまりました、すぐに手配します」安藤さんはすぐに退出した。

藤原親父は深く息を吸い込んだ。林聡明がどうしても会いたいというなら、彼も林聡明に会ってみたいと思っていた。亡き友人のために、しっかりと教育してやろう!

林聡明は高価な贈り物を手に藤原家の本邸の外に立ち、心の中で思案していた。

藤原親父は人を拒絶して会わないということはないはずだが?

昨日も訪れたが、藤原親父には会えなかった。今日は朝早くから来て、何としても親父に会うつもりだった。

門が開き、安藤さんが中から出てきた。

「林さん、親父は今日お客様と会うのは都合が悪いとのことです。明日の午前11時半に、こちらの住所へお越しください」安藤さんは名刺を林聡明に渡した。