第601章:縁の巡り合わせ

次に、スタッフの誘導なしで、会場から熱烈な拍手が沸き起こった。

「皆さん、こんにちは。私は時田浅子です。」時田浅子は観客に向かって手を振った。

「時田浅子さん、今歌った曲は聞いたことがないのですが、この曲の出どころを教えていただけますか?」

「この曲は私が作ったものです。今日この曲を選んで披露したのは、特に私の母のために準備したものなんです。母は私の歌を聴くのが大好きなんです。」時田浅子は静かに説明した。

「この曲は実際にあなたが作ったのですか?」司会者は驚いた表情を見せた。「他にも曲はありますか?」

「完成した作品はこれだけです。」

「この曲は人気が出そうですね。タイトルは何というのですか?」

「あの年、私たちは青春真っ盛りだった。」時田浅子は笑顔で答えた。

「わあ!皆さん、この曲名を覚えておいてくださいね。本当に素敵な曲です!時田浅子さん、お席にお戻りください。次の出場者を選びましょう。」