第617章:行動で示された愛

宮本凪は斉藤若春を呼び止めようとしたが、我慢した。

彼は斉藤若春を信じていなかったので、自分で調査することに決めた。

斉藤若春は目的を達成したので、宮本凪とこれ以上話す気はなかった。

白川健斗はずっと宮本凪と協力関係を結びたいと思っていたが、それは藤原時央を治療するためだった。彼女は藤原時央の現在の状態を確認できていなかった。

彼女が知っているのは、藤原時央が目覚めた後も、身体の状態が完全に回復していないということだけだった。

宮本凪が調べる気になれば、必ず真実を突き止められるだろう。

宮本凪が真実を突き止め、藤原時央の心理的疾患について知った後も、藤原時央が本当に時田浅子を愛しているから彼女と一緒にいるのだと信じるだろうか?

藤原時央自身も、時田浅子に対する感情が本当に愛なのかどうか、はっきりとは言えないだろう。