藤原時央はそのまま座り込んだ。
座るとすぐに、彼は眉をひそめた。
ケーキが全身にべったりとついて、この感覚は本当に不快だった!
時田浅子が彼のボタンを外すと、ケーキのクリームが彼の胸に付着し、どこが彼の肌でどこがクリームなのか、ほとんど区別がつかないほどだった。
藤原時央は本当に白すぎるほど白く、雪のように凝った脂という表現は、彼の肌にこれ以上ないほどぴったりだった。
幸い彼女の肌も綺麗だったので、そうでなければ嫉妬してしまうところだった。
藤原時央は時田浅子が彼をじっと見つめていることに気づいた。彼の体にはクリームがたっぷりついていて、彼女の視線はまるで欲しがる猫のようだった。
突然、彼女は彼に近づいてきた。
柔らかい唇が彼の体に触れた。
彼女は軽く舌を這わせ、彼の体のクリームを口の中に入れた。
藤原時央:……
彼の呼吸は一瞬止まり、突然時田浅子の小さな顔を両手で包み、二人の距離を引き離した。
「熱いわ」時田浅子は唇を舐めた。
藤原時央の頭の中の「弦」がぷつんと切れた。
「美味しい?」彼はかすれた声で尋ねた。
時田浅子は少し後悔した!
しかし、藤原時央は彼女にチャンスを与えず、彼女を引き寄せて笑いながら言った。「忘れていた、冷たいのは食べられないけど、熱いのなら心配ないね」
……
11時40分頃、お爺さんは団団と白沢陸を連れて裏庭の池から戻ってきた。
団団は小さなバケツを持っていて、中には彼が釣った魚が入っていた。
白沢陸は藤原時央の車を見て、安藤さんに尋ねた。「藤原若旦那はお戻りですか?」
「はい、藤原若旦那は11時頃に戻られました」
「今日は月曜日なのに、藤原若旦那はそんなに暇なの?」白沢陸は驚いた顔をした。
「今や藤原若旦那は家庭を持つ身ですから、当然家族を優先されます。若奥様から電話があって、食事に帰ってくるようにと言われたようです」安藤さんは笑いながら答えた。
「家庭を持つ身」という言葉が白沢陸を刺激した。
彼の心はとても酸っぱくなった。
「三叔父さん、団団にはお嫁さんがいるのに、叔父さんにはまだいないね。いつお嫁さんを見つけるの?」団団は甘い声で尋ねた。
白沢陸はさらに胸が痛くなった。
「明日から婚活するよ!」白沢陸は怒ったように言い、最後にさらに付け加えた。「一日に八人と会うぞ!」