藤原時央は時田浅子を抱えて部屋に戻り、時田浅子の顔は熱で火照っていた。
「藤原時央、これからこういうことをしないでくれる?」部屋に戻るとすぐに、時田浅子は口を開いた。
さっき下にいたとき、あれだけ多くの年長者の前で、彼女はあまり抵抗できなかった。
もし抵抗していたら、その場面は想像したくもなかった。
「どういうことをしないでほしいの?」藤原時央は笑いながら聞き返した。
「まだ笑ってるの!あんなに多くの年長者の前で、いつも抱きかかえたりしないで。私は足がないわけじゃないんだから、自分で歩けるわよ?」時田浅子はプンプンしながらベッドの端に座った。
「私に一緒に戻ってこいと言ったら、自分から一緒に戻ってきたかな?」
「来なかったわ!」時田浅子はすぐに答えた。「まだあんなに早いのに、もう部屋に戻るなんて、寝るために戻ってきたなんて誰が信じるの!」