藤原おじいさんは藤原昭子を支援したいと思っていましたが、昭子はどうしても救いようのない人物のように感じていました。
鈴村秀美は藤原おじいさんが以前自分に薬を使うように頼んだことを思い出し、疑いの目で藤原おじいさんを見つめました。藤原航に薬を使ったのは藤原おじいさんに違いないと思いました。
しかし、そのようなことは軽々しく口に出せないので、笑顔で適当に応対して、藤原おじいさんを見送りました。
藤原おじいさんが帰った後、鈴村秀美は藤原航を探しに行き、藤原航が外出しようとしているのを見て、急いで止めました。
「母さん、何か用事があるの?」藤原航は会社に戻って、岡田幸次にお金を送金した人物が誰なのかをしっかり調べようと考えていました。
「そうなの……」鈴村秀美は袖をぎゅっと握りしめ、不安そうに藤原航を見つめながら、こう言いました。「おじいさまが私に島田香織に薬を使うように言ったの。」