432 義母からの電話

浴室から出てきた時、島田香織はすぐに眠りについた。

今は午前5時で、藤原航は元気いっぱいで、眠気はなかった。

藤原航はベッドに座り、隣で寝ている島田香織を見つめながら、先ほどの出来事を思い出し、思わず口角が上がった。

この世にどうして島田香織のような素晴らしく可愛い女の子がいるのだろうか?

島田香織と一緒にいられることで、人生に悔いはないと感じた。

そのとき、近くで携帯電話が鳴り始めた。

藤原航は自分の携帯が鳴っているのを見て、電話に出ると寝室を出て、リビングのソファに座り、目元に喜びを浮かべながら、だらしなく言った:「何の用だ?」

「藤原社長、陸田健児も天組のことを調べています。」

藤原航は林楠見の言葉を聞いて、目に困惑の色を浮かべ、尋ねた:「彼は天組の件について知らないのか?」

「はい、竜組の首領は天組からの情報を直接受け取れるそうですが、天組は内紛が起きているようで、傘下の他の三つの組織を長い間管理していないようです。」

「分かった。」藤原航は電話を切った。

島田香織が目を覚ました時、体中がバラバラになったような感じだった。彼女はぼんやりとベッドサイドテーブルの携帯電話に手を伸ばし、時間を確認した。

11時だった。

こんなに遅くなってしまった。

島田香織は急いでベッドから起き上がったが、おそらく動きが大きすぎたせいで、下の傷が引っ張られ、昨夜の激しい行為を思い出し、顔が少し赤くなった。

こんなに遅くまで寝てしまうなんて。

島田香織がスリッパを履こうとした時、寝室のドアが開き、藤原航が春風のような表情で「目が覚めたか?」と言った。

島田香織は昨夜自分から先に藤原航にキスをしたことを思い出し、藤原航に見られるのが少し恥ずかしくなり、うつむいて「うん」と答え、浴室に向かって歩き出した。

立ち上がったばかりの島田香織は足がふらつき、倒れそうになったが、幸い藤原航が支えてくれた。

島田香織は急いで藤原航の手を払いのけ、不快感を我慢しながら浴室へと向かった。

島田香織は歯磨き粉を出して歯を磨こうとし、鏡に映る自分を見つめながら、昨夜の激しい出来事が頭をよぎり、顔が一気に赤くなった。

昨夜は衝動的すぎた、どうして藤原航と寝てしまったのだろう?