鈴木紀子はネックレスを受け取って身に着け、興奮して二つのアクセサリーボックスを取り出した。
「手を出して」
工藤みやびと西村千晴は顔を見合わせ、それぞれ左手を差し出した。
鈴木紀子はアクセサリーボックスを開け、二人にブレスレットを一つずつ付けてあげた。デザインは自分のものとまったく同じだった。
「ほら、全部同じよ。わざわざいとこのお兄ちゃんに買ってきてもらったの」
工藤みやびは手首を見て、異国情緒あふれるブレスレットに微笑んだ。
「ありがとう、とても素敵」
西村千晴は手首を振りながら、「ありがと、でも今はお返しできないわ」
「お返しなんていらないわ、これは私たちの友情の証なんだから」
鈴木紀子は片手を工藤みやびの肩に、もう片方を西村千晴の肩に置いた。
「さあ、服を着替えましょ。今日は超絶イケメンのいとこを紹介してあげるわ」