しかし、下の戦況を見た後、鈴木紀子と西村千晴は揃って目を丸くして呆然としてしまった。
細身の少女は瞬く間に、身長180センチの屈強な男二人を地面に叩きつけ、近くにあった錆びた鉄筋を引き抜いて、一人の手のひらを容赦なく貫いた。
そして、もう一人の股間を強く蹴り上げ、その男は痛みで体を丸め、声すら出せなくなった。
工藤みやびは既に安全に二階へ上がった二人に横目を送り、「あなたたち、降りてこないで」と言った。
鈴木紀子と西村千晴はぼんやりと頷き、彼女が手を貫き、金玉を蹴り潰した相手が、先ほど彼女たちに手を出してきた二人の酔っ払いだと気づいた。
工藤みやびは血痕の残る鉄筋を引き抜き、冷たい目で残りの十一人を見つめ、全身から発する殺気に人を威圧した。
「さあ、今からあなたたちと遊んであげる」