第127章 放課後に帰るな

前回の配信イベント以来、工藤みやびの机には頻繁に様々なラブレターや小さなプレゼントが現れるようになった。

さらに、大胆な男子は彼女の前に立ちはだかって告白することもあった。

しかし、彼女が何も言う前に、西村千晴はすでに顔を曇らせ、男子の耳をつかんでいた。

「森彦、授業をサボって告白するなんて、お仕置きが欲しいのか?」

「いとこ、離して!離してよ!」男子は西村千晴に耳をつかまれ、一瞬でかっこいいイメージが崩れ去った。

工藤みやびは以前、西村千晴が前回の配信で、ゲーム配信をしているいとこが視聴者を集めるのを手伝ってくれたと言っていたことを思い出した。どうやらこの宮崎森彦がその人物のようだ。

宮崎森彦はやっとのことで自分の耳を解放し、不満げに言った。

「僕のラブレターを渡してくれないから、直接告白しに来るしかなかったんだ。」