第235章 お前、本当に死にたいのか?

工藤みやびは気まずそうに笑い、「私は...あなたにキスしようとしてなんかいないわ」

藤崎雪哉は片手でドアを支え、低く笑った。

「じゃあ、キスしたくなったら出かけるの?」

工藤みやびが手に持っていた携帯電話がまた鳴り、マネージャーが彼女に早く降りてくるよう催促していた。

そこで、彼女は男性の端正で魅力的な顔を見つめて言った。

「あなたそんなに高い位置にいるのに、どうやってキスするの?」

藤崎雪哉は笑いながら頭を下げ、期待に満ちた表情を浮かべた。

工藤みやびは唇を軽く噛み、つま先立ちして男性の薄い唇に軽くキスした。

離れようとした瞬間、腰を抱きしめられ、そのキスは深まった。

携帯電話は何度も鳴り続け、彼女は藤崎雪哉にドアの背後に押し付けられたまま丸2分間キスされ、ようやく彼が彼女を解放してドアを開けた。