彼に応えたのは、少女から積極的に差し出された唇だった。まるで……言葉なき誘いのように。
彼は以前から探りを入れていたが、キスや抱擁はOKで、同じベッドで寝ることさえ良かったのに、最後の一線を越える関係になることだけは、彼女はずっと拒んでいた。
今日はどうしたのだろう、まさか積極的に求めてくるとは。
ただ、彼が深く考える間もなく、すでに腕の中の情熱的な少女に心を乱されていた。
藤崎雪哉は主導権を握り、少女の甘く柔らかな唇を深く吸い込んだ。
先ほどの軽いキスとは違い、男性ホルモンの香りが漂う強引な占有だった……
工藤みやびはキスで全身が柔らかくなり、ワンピースの背中のジッパーが下ろされるのを感じ、息も絶え絶えに要求した。
「ここじゃなくて……部、部屋に……戻って……」
さっきまであんなにわがままを言っていたが、もう引き延ばせなくなっていた。