第313章 CPファンは人を殺す

弾幕には、狂ったように「唯一のCP」ファンが溢れていた。

[わぁ、ルックスがぴったり合ってる!]

[唯一のCPの一生ファン!]

[お願い、二人が一緒になって!]

[万人の血書で二人が一緒になることを願う!]

[早く一緒になって!]

……

弾幕では、CPファンたちが狂ったように「一緒になって」とコメントを流し続け、工藤みやびはゆっくりと顔を横に向け、隣に座る顔色の悪い男性を見た。

そして、歯を食いしばって向かい側に座り、まだスマホを持っている藤崎千明を睨みつけた。

彼は本当に命が長すぎると思っているのか。もともとこの番組の収録に行くことを彼の兄は大いに不満だったのに。

今日放送されるのを、彼に見せるつもりはなかったのに、彼はわざわざ家に来て見せたのだ。

彼が自殺小分隊の隊長だということは知っていたが、こんなに積極的に死にに行く必要はないだろう?