工藤みやびは息を整え、無奈に彼女に向かって頷いて認めた。
「そう、私たち寝たわ、満足した?」
「誰が先に手を出したの?」本間夢は興味津々に笑いながら尋ねた。
「まだ終わらないの?」工藤みやびは彼女を睨みつけた。
本間夢は手を上げて彼女を指さした。「あなたが先に手を出したのね!」
彼女はさっきちょっと後ろめたい気持ちになったから、きっと彼女が先に藤崎雪哉に手を出したに違いない。
「あなたは本当に真面目な話をしに来たの、それともゴシップを聞きに来たの?」工藤みやびは顔を引き締めて尋ねた。
「いいじゃない、前は工藤司に手を出すように焚きつけたとき、あなたは手が出せないって言ったのに、藤崎雪哉とはどれだけの付き合いで手を出したの?」本間夢は勝手に感心して言った。「見たところ、あなたは本当に藤崎雪哉の美貌に抗えなかったのね。」