第403章 人家の巨乳と長い脚、見て楽しかった?

午後の仕事が早く終わったため、工藤みやびは早々に天水ヴィラに帰った。

以前、藤崎千明に話していた千秋芸能の映画製作の件について、彼は本当に人を手配して進めていた。

そして、石橋林人に脚本をたくさん持ってこさせ、彼女が撮りたいものを自分で選ばせるようにした。

しかし、送られてきた脚本のほとんどは、ここ2年間の日本でヒットした映画の二番煎じのようなものばかりだった。

堀夏縁の「命果てぬ夢2」が使い回しだとしても、藤崎千明が人に探させたこれらの脚本は、使い回しにも及ばないものだった。

彼女は2時間見続けて、頭が痛くなってきた。

藤崎雪哉が帰宅し、彼女がリビングで山積みの脚本を前に眉をひそめているのを見て、上着を置いて近づき座った。

工藤みやびは彼を一瞥し、不思議そうに尋ねた。