第384章 願わくば私は星のように君は月のように

藤崎千颯が箱から真っ赤な、極めてセクシーなネグリジェを取り出した瞬間、彼自身も呆然としてしまった。

藤崎千明は実の兄を一目見て、そして次男の兄を見た。

心の中で思った:藤崎の次男坊、お前は終わりだ。

藤崎千颯は慎重に工藤みやびを見て、また藤崎千明を見た。

心の中で思った:藤崎の三の若様、お前は死ぬぞ。

池田輝はソファに座っている藤崎雪哉と工藤みやびを見て、そして一緒に立っている双子の兄弟を見た。

お前たち二人、これは死ぬリズムだな。

工藤みやびは藤崎千颯が取り出したものを見て、冷たい目で贈り物をした藤崎千明を睨みつけた。

こいつは死にたいのか、彼が写真を石橋林人に売った件についてはまだ彼と清算していないのに、彼は兄の誕生日にセクシーランジェリーを贈るなんて?

それに……