本間壮佑が工藤司の注意を引くために人を連れて行ったおかげで、工藤みやびと本間夢は障害なく港に到着し、船に乗ることができた。
本間夢は船に乗るとすぐに場所を見つけてタバコを吸い始め、その後デッキで本間壮佑たちを待っていた。
暗くなるまで待ち、ようやく車のライトがこちらに向かってくるのが見えた。
本間壮佑たちは走って船に乗り込んだ。「出航しろ、奴らがすぐに追いついてくる」
一行が船室に戻ると、工藤みやびは本間壮佑と同行者の一人が銃で負傷していることに気づいた。
本間夢は本間壮佑の左腕から血が滴り続けているのを見て、怒りで眉をひそめた。
「くそっ、次は絶対に工藤司のあのクソ野郎をぶっ潰してやる」
工藤みやびはすぐに救急箱を持ってきて、病院から持ち出した手術用メスを使って、二人から弾丸を取り出し、止血して包帯を巻いた。