「……」
工藤みやびは二秒間呆然としてから、福くんをベッドに置き、まずパジャマを着せた。
小さな子のお腹はまん丸で、パジャマのクマさんもとても丸くて可愛らしく見えた。
「本間壮佑は今日手術を受けたから、福くんの面倒を最近見られないの。だから二、三日預かることにしたの」
「実家にはあれだけ多くの人がいるのに、足りないというのか?」
藤崎雪哉はベッドに立っている福くんを見つめ、不機嫌な顔をしていた。
「お義母さんが連れてくるように言ったの」工藤みやびは福くんにパジャマを着せ終わると、タオルで髪を拭いてあげた。
藤崎雪哉は電話を置くと、すぐに藤崎千明に電話をかけた。「来て、その子を連れ帰れ」
「母さんがこの二日体調を崩していて、子供はお前と嫂さんに二日ほど面倒を見てもらうことになった」と藤崎千明は言った。