第603章 海は枯れ石は朽ちても、小分隊は散らない2

藤崎千明は再三確認した、彼女は実の兄に小分隊の存在を漏らしていないと。

それで安心して、他の二人に知らせた。

「お義姉さん、戻ってきてよ」

「引っ張らないで、もう戻らないわ」

工藤みやびは直接拒否し、もう彼らと一緒にいたくなかった。

「お義姉さん、僕たちを見捨てるの?」藤崎千明は悔しそうな顔をした。

「そうよ」工藤みやびは説明する気もなかった。

藤崎千明は悔しそうに「どうして、どうして、どうして?」

「どうせ今は私の知らないところで相談してるんでしょ?」工藤みやびは鼻を鳴らした。

彼らは何かあると小分隊のグループで相談せず、きっと三人だけの別のグループを作っているに違いない。

「そんなことないよ、何も相談してないよ」藤崎千明はその場で否定した。

工藤みやびは座り、彼らが彼女の背後で何を相談していたかを深く追求することはせず、ただ尋ねた。