第4章 ラボのネズミが「唐詩選」暗唱する日

リンフォンがダクトでミミズのように蠢く。作業服が錆びたネジに引っ掛かり「ビリッ」とハート形の穴。スマホライトが壁の落書きを照らす→「林建国ここにあり」の文字に中指デッサン。

「親父もコソ入りしてたん！？」笑いを噛み殺し前進→鍵穴に灰雀マークの箱発見。倉庫の鍵がピッタリ。

鍵を差し込むとダクトが45度滑り台に！リンフォン悲鳴「限定パンツが──！」火星を散らし暗闇へ。

ドスン！回転椅子に着地→白衣を着た骸骨が実験ノートを執筆中。表紙に「蘇婉を信じるな！！！」の血文字。

「親父の脱出ゲーム鬼すぎ！」骸骨に手を合わせ「新型iPhone焼くからビデオ通話な」→ポケットから1998年製ポップキャンディ発見。ミッキーがウィンクしてる。

ガキィ！と骸骨が首回転。リンフォンがボタンに背中激突→壁の試験管棚が反転、監視モニター数十台。ウーリーが注射器で橘座を威嚇中。

「デブ猫頑張れ！」骸骨の脚でこじ開けようとしたら、モニターの橘座が突然「この愚民、朕のツンツンは？」と発言。

秘密のドア奥にバスケコート大のラボ。覗き見したリンフォンが悶絶──

「黄河の水天より来たる──」片眼のネズミ王が教鞭を振るう。

「海に流れ再び帰らず──」羽生えたネズミ軍団が斉唱。デブ鼠が天津快板で伴奏。

「岑夫子よ丹丘生よ、酒を進めよ杯を停めるな──Yo！」ネズミ王が突然ラップにチェンジ。

リンフォンが笑い死にそうになり撮影「視聴者諸君！ネズミ版『ラップバトル』開催中…」背後でヒール音。

「社長も教育に興味？」ウーリーの唇が血のように光る「『唐詩特訓』に参加しない？」スイッチ押すとネズミの大群襲来！

リンフォンが骸骨の脚でホームラン→紫色の液体被ったネズミが『白鳥の湖』を踊りだす「朕は盛唐の李白──くるくる～」

「親父の試薬マジ酒入り！？」逃げながら『変異鼠マニュアル』発見→注意書き「『出師表』の朗読禁止。三国志モード発動の恐れ」。

ウーリーが出口を塞ぐ「選択肢→『滕王閣序』を暗唱するイケメン or ラップするブ男！」

「Cだ！」父親残した「激辛唐辛子スプレー」を発射→赤い霧で実験室が火鍋店化。

ネズミ達が「蜀道の険しさ──クシャン！天に届く──ハックション！」ウーリーのまつ毛が√マークにカーリ。

「捕まえろ！」警報で機械の腕がリンウーを捕捉→その時橘座が天井破り降臨！魚の尾で機械腕を粉砕「ツンツンはどこだ愚民！」

リンフォンが妹を連れ下水道へ脱出。後ろからネズミ王のフリースタイル「Yo！天は我に才を与え、ネズミの子は穴掘り！」

悪臭の下水道に異世界→光るキノコで照らされた培養槽。翼生えたコーギーが『岳陽楼記』朗読、三本足カエルが広東語で『明月幾時有』を熱唱。

「これディズニー悪の巣窟かよ！？」覗いた培養槽で橘座が玉座でスナック食い、魚の尾でハムスター宦官を侍らせる。

「陛下、今日の奏状です」ハムスターがiPadを差し出し→リンフォンの配信コメ【猫が神！】

橘座が肉球で画面スワイプ「よし、この愚民にロケット投げ銭」。ふと盗み見るリンフォンに「下僕、朕のツンツンは？」

リンフォンの常識がQRコード崩壊「魚の尾まで進化したのにツンツン！？」