白清水長老は林一軍の後をついていった!
そして今日、剣術の達人が陣形の弱点を見つけるような精度で、まっすぐにハオの店に入っていった。
林一軍は穴を掘って自分を埋めたいような顔をしていた。
彼は単に修行や訓練をサボっていたところを見つかっただけではなかった…
彼は知らずに餌になっていたのだ!
林一軍は深呼吸し、自分に頷いて考えた -
大丈夫だ。
完全に大丈夫。
全く問題ない。
結局のところ、白清水長老は彼らの宗派の人間だ!
彼の後ろに何か部外者が忍び込んだわけではない。
長老に自分を追わせるよう誘ったわけでもない!
それに、彼は何も間違ったことを言っていないし、何も悪いことをしていない - ただ美味しいものを飲んで、少し上手すぎる釣りをしただけだ。
それは罪ではない!
最悪の場合…彼は状況の犠牲者だ。自分のおやつ休憩に裏切られた弟子の悲劇的な物語!
そう。それが正しいように思えた。
彼はこの記憶とうまく付き合っていけるだろう。
たぶん。
多分。
一方、この一件の中心人物である白清水長老は、林一軍の気持ちなど全く考えていなかった。
彼は林一軍が内心パニックになっているか、想像上の論理の輪をくぐり抜けようとしているかなど気にしていなかった。
彼の思考はもっと深いところにあった。
長老がここに来たのはただ一つの理由だけだった。
好奇心。
唐聖長老のあの弟子が何を摂取したのか、それが彼を一人釣り網に変えたのは一体何だったのか?
彼は最初、それが何か禁断の興奮剤ではないかと思っていた。珍しい爆発性の丹薬。凡人の姿に包まれた魔道の霊薬。
しかし注意深く観察した後、半日以上が経過しても -
反動の兆候はなかった。
霊的な逸脱もなし。
内なる不安定さもなし。
今でも、少年は仲間と話しながら座っており、オーラに不均衡の兆しはなかった。
林一軍の顔色は完全に健康だった。気の流れも途切れていない。目も澄んでいる。
それが不条理な部分だった。
それほどまでにパフォーマンスを向上させるものが、目に見える代償を払わないとは?
不可能だ。
受け入れられない。
しかし…否定できない。
白清水長老の視線は再びガラスの棚に移った。
彼の指はほとんど痒くなるほどだった。