第415章 知恵、私を信じて

もう一つのこと?

林知恵は困惑して宮本深を見た。「何のこと?」

「君と桑田剛の件は今朝早くに公表されたんだ。彼も知っているはずだ」と宮本深は言った。

「うん、彼は私に聞いてきたけど、答えなかった」

「彼は君が桑田剛の婚約者だと知っていて、私が君と星奈を連れ出したことも知っている。だから、私と君がラブホテルにいることを知っても、彼は不倫現場を押さえに行く勇気はないはずだ」宮本深は指先で森田謙の名前をテーブルの上でトントンと叩いた。「でも彼は上がっただけでなく、強引に入り込んだ」

そう言いながら、彼は携帯を取り出し、ラブホテルのフロントから送られてきたメッセージを開いた。

「お客様、あなたの予想通り、強引に入っていきました」

「強引に?」木村悦子は驚いて言った。「林知恵は彼と関係を確認していないのに、彼は何の立場で強引に入るの?不倫現場を押さえるって?桑田社長とあなたを怒らせることを恐れないの?」