第494章 彼を切り刻んでも安いものだ

林知恵は電話を切り、宮本深の声が少し変だと感じた。彼は機嫌が良さそうだった。

周りもとても賑やかに聞こえた。

林知恵はこんな遅い時間だからと何も頼まず、ただ彼に気をつけて帰ってくるように言った。

そして自分の仕事を続けた。

さっき雪村真理が突然彼女に顧客を紹介し、短期間で婚約ドレスに合うジュエリーをデザインしてほしいと頼んできた。

林知恵は婚約ドレスのデザイン画を見ていた。

送られてきた写真は正面からのものだけだったので、彼女は自分でネットで前後の完全な写真を調べなければならなかった。

夢中になって見ていると、背後から一対の手が彼女の肩を包み込んだ。

彼女が振り向く前に、目の前に酒醸し団子のボウルが置かれた。

パッケージのマークを見て、彼女は驚いて言った。「どうしてそんな遠くまで行ったの?」