第132章 謎の手紙（2）

常盤燿子は彼に怒鳴られて思わず、苦痛に満ちた呻き声を漏らした。少しして、彼女は手を伸ばして有栖川涼の袖を引っ張り、激しい痛みに耐えながら小さな声で言った。「病院に行く必要はないわ、家に帰るだけでいいの。私、毎月こうなの……生理が来て……生理痛で」

やはり少し恥ずかしさがあり、最後の数文字は哀れなほど小さな声だった。

有栖川涼はよく聞こえず、「ん？」と声を出し、頭を常盤燿子の唇の方に近づけた。

動きが大きすぎて、彼の耳が彼女の唇に触れた。

電流が瞬時に彼と彼女の全身を駆け巡り、有栖川涼の体は一瞬硬直したが、表情を保ちながら動かなかった。

常盤燿子は顔を赤らめ、少し恥ずかしそうに唇を少し後ろに引き、目を伏せながら、先ほど言った最後の二文字をもう一度小さな声で繰り返した。「生理痛」