雪のように白い肌に、小さな青あざが際立って見えた。
有栖川涼は常盤燿子の腰にあるあざをしばらく見つめてから、顔を上げて彼女を見た。「さっき、私が振り払ったときについたのか?」
常盤燿子は涼の言葉を聞き終えると、ゆっくりと目を開け、彼の視線と合わせて、困惑と戸惑いを込めて「ん?」と声を出した。
彼女はまだ先ほどの情熱から完全に目覚めておらず、目の奥には情欲の名残が漂い、全体的に妖艶な雰囲気を醸し出していた。
有栖川涼は喉が締まる思いで、指先で彼女の腰をなぞりながら、再び説明する声はやや掠れていた。「ここだ。」
「あぁ」常盤燿子はすぐに彼の言葉の意味を理解し、小さく頷いた。そして「大丈夫、もう痛くないよ」と言おうとした瞬間、彼の目の中に後悔と心痛の色を捉えた。
彼女はまるでツボを押されたかのように、一瞬で体が硬直し、言おうとしていた言葉も唇の間で止まってしまった。