第332章 《終点》(2)

有栖川涼はここまで話すと、少し間を置いて、常盤燿子の方を見てから、また声を出して尋ねた。「君は男の子と女の子、どっちがいい?」

常盤燿子がまだこの質問に答える前に、有栖川涼は先に自分の考えを述べた。「僕は女の子の方が好きだな。」

「女の子の方が素直で、早くから物事を理解して、思いやりがあって、大きくなっても心配が少ない……男の子みたいに荒っぽくなったり、反抗期になると手に負えなくなったり、喧嘩したり大きな問題を起こしたりする心配もない……でも女の子は別の心配もあるよね、いじめられないか、悪い男に騙されないかとか……」

「でも大丈夫……僕が娘をしっかり守って、誰にもいじめられないようにする。生まれた時から彼女は比類のないプリンセスなんだから……」

「3階の空き部屋に、彼女のためにベビールームやおもちゃ部屋、お絵かき部屋、ピアノルームを作るつもりだ……うん……もし彼女がダンスに興味を持ったら、ダンススタジオも作れるし……」