第414章 トラブルメーカーであって、和泉沙羅ではない(4)

送信後、和泉沙羅は常盤燿子が先ほど自分に言った言葉を思い出し、もう一行打って送信した。「起きた?体の調子はどう?」

……

有栖川涼はこの言葉を見て、心がやや落ち着いた。

どうやら、彼が目覚めた後も、何も変わっていない。トラブルメーカーはまだトラブルメーカーのままだ。

有栖川涼は既に駆けつけて診察している医師を無視し、携帯を持ったまま、だらしなく画面をしばらくタップして返信した。「大丈夫だよ。いつ忙しいの終わる?」

……

和泉沙羅は有栖川涼からのメッセージを高橋静香に見せ、高橋静香の返事を待ってから、画面に数文字打った。「早くても来週の火曜日かな。」

送信成功後、和泉沙羅は高橋静香の指示に従い、もう一通のメッセージを送った。「ちゃんと養生してね、忙しいのが終わったら会いに行くから。」