第482章 私は涼の部屋で寝る（2）

「はい。」常盤燿子は答えると、携帯を取り出してホテルのマネージャーに電話をかけた。

ホテルのマネージャーはロビーにいた。彼女がこの団体研修の手配をしたとき、ホテルのマネージャーと会っていたので、彼は彼女を知っていた。電話を切るとすぐに彼女の方に歩み寄ってきた。「常盤さん、何かお手伝いできることはありますか？」

常盤燿子：「今、ホテルにまだ部屋は空いていますか？」

「何部屋ですか？」

常盤燿子は有栖川様が帰らないなら、和泉沙羅も帰らないだろうと思い、「二部屋」と答えた。

「少々お待ちください。」ホテルのマネージャーは答えた後、フロントに向かって足早に歩いていった。約2分後、マネージャーは戻ってきて、申し訳なさそうに言った。「大変申し訳ございません、常盤さん。現在ホテルには一部屋しか空きがございません。」