第510章 マンゴージュース、トラブルメーカー、終点(10)

中村社長の秘書は彼女を見て、熱心に彼女を引き寄せながら尋ねた。「燿子ちゃん、クリスマスの予定は?イケメンに誘われてる?」

彼女は軽く微笑んで言った。「家で寝るわ」

その簡単な四文字の言葉が、既婚で子供も小学生の松本さんの興味を引いた。「燿子ちゃん、まだ彼氏いないの?紹介しようか?うちのマンションに、いい男の子がいるのよ。留学生で、東京の戸籍持ちで、今は法務部門で働いてて……」

「もういいわよ、松本さん。そんなこと言い続けるなら、夏目社長の秘書やめて、仲人でもやったら?」中村社長の秘書は常盤燿子が少し恥ずかしがっているのを見て、彼女の言葉を遮った。

「燿子ちゃんが綺麗だから、若いうちにいい人を見つけてほしいと思っただけよ」松本さんは不満そうに返した。

「……」

みんながあれこれと言い合っている時、総務部に久しぶりに「皇族」が現れた。