第146章 新年会(一)

星野夏子が大野恵子たちと帰ってきたとき、すでに夕方の5時過ぎだった。

お寺には多くの人がいて、大野恵子と松本朋香は特別に僧侶に頼んで夫婦のためにお守りを求めた。これからずっと無事でいられるようにという願いを込めて。その後、姑と嫁の三人はついでに街も少し散策したので、帰りが少し遅くなった。

家に戻ったとき、藤崎輝と藤崎悠たちはすでに夕食の準備を整えていたので、みんなはそのまま席に着いた。

テーブルの上の料理はとても豪華で、すべて藤崎輝が自ら用意したもので、藤崎悠は手伝いをしていた。このような貴重な瞬間は、おそらく初めてのことだった。

星野夏子はこの期間、男性の料理の腕前にすっかり慣れたようで、特に目の前のハニーグレイズドステーキを見ると、思わず食欲が湧いてきて、とても気前よく一気に平らげた。藤崎輝が取り分けてくれた料理も遠慮なくすべて受け取った。