第288章 決断（一）

病室内は突然静まり返った。その静けさは人を言いようのない重圧感で包み込み、息苦しさを感じさせた。星野心の顔色も橋本楓の失望に曇った瞳の中で蒼白く硬直していった……

橋本楓は星野心をじっと見つめ、彼女の反応をすべて目に収めていた。どれくらいの時間が経ったのか分からないが、彼はようやく続けた。「事ここに至っては、この数日間、私は私たちの関係の始まりから今に至るまでをずっと整理し分析してきた……認めるよ、その間には多くの楽しい思い出もあった。しかし、心よ、未来への道はまだ長い。今起きたすべてのことが、私たちの関係を見直し、私たちの感情の位置づけを再定義せざるを得なくなった……」

「楓……もう言わないで、お願いだからもう続けないで……」

まるで橋本楓がこれから言うことを予測したかのように、星野心は慌てふためいて橋本楓の腕をつかみ、手を伸ばして彼の口を塞ごうとした、これ以上話を続けさせないように。