温存の戦いは夜明け近くまで続き、夫婦二人はようやく眠りについた。
新婚の短い別れの後、何日も胸が締め付けられるような思いに駆られていた彼は、当然彼女を簡単には許さなかった。そうすることでしか、この数日間の心の空虚さを埋められないかのようだった。
本来、夏子さんは一息ついた後に彼に話したいことがあったのだが、彼のとどまることを知らない求めに、すっかり忘れてしまっていた。
静寂の夜はすぐに夜明けの光に追い払われ、まだ眠りについたばかりのような感覚なのに、外はすでに明るくなっていた。朝の暖かな陽光が閉め忘れた掃き出し窓から差し込み、ゆっくりと移動しながら、細かな柔らかい光が薄手のカーテンに包まれていく……
長い時間、ベッドで丸くなった二人はまだ眠りの中にいた。
まるで一世紀が過ぎたかのような長い時間の後、彼の腕の中で彼女が少し体を動かすと、彼はすぐに無意識に手を伸ばして彼女を抱き寄せ、低い声で「夏子……」と呼んだ。