しかし、藤崎輝のこの一連の言葉を聞いて、星野山の沈んだ顔に突然奇妙な表情が浮かび、目の中の光も先ほどの恍惚とした様子から深遠なものへと変わった。
「多くの場合、ある出来事が起きてしまうと、もう過去には戻れない。どんなに償おうとしても、その亀裂を消すことはできない。私も今はそうなのだろう」
星野山は物憂げにため息をつき、目に薄い悲しみの色が宿り、きらめく冷たい光が特に寂しげに見えた。「彼女たち母娘は生まれつき純粋で物静かだ。私も彼女に永遠の愛を誓ったことがあったが、誰が後のことを予想できただろうか…多くの場合、様々な出来事が初心や人の心を変えてしまう。しかし、初心や希望が物事を変えることは稀だ。これが運命というものかもしれない…」
低い声には言い表せない苦さが満ちており、藤崎輝の耳には何とも寂しげに聞こえた——
政界で常に風雲を巻き起こしてきた堂々たる市長が、今や恋に悩んでいるとは想像し難かった。
この世のすべてのものは、結局「情」という字から逃れられない。彼女もそうであり、彼もそうであり、彼らみんながそうなのだ……
「運命について語ると、人は自分が弱く小さいと感じるものです。父上、あなたはそういう人ではないはずです……官界で数十年も浮き沈みしてきたのだから、こういった道理は私よりもよくご存知でしょう。心が強くなければ、立っていられない……我々男は運命を自分の弱さの言い訳にすべきではありません」
藤崎輝は少し考えてから、そう言った。
「星野家の関係自体が混乱していることは知っています。一つ一つ解決しようとすれば、容易ではないでしょう。どうあれ、私はただあなたに知っていてほしいのです。待てないことがあるということを。母の目は……」
「わかっている。彼女が見えようと見えまいと、一生面倒を見る。それは私がずっと望んでいたことだ。誰よりも彼女の側に気楽に立ちたいと思っている。輝……」