藤堂辰也と雲井雪はキャンドルライトディナーを楽しんだ後、彼は彼女をショッピングモールへプレゼントを買いに連れて行った。
男性が女性にプレゼントを買う場合、通常はジュエリーだ。
豪華なジュエリーショップには、きらびやかなアクセサリーが所狭しと並んでいた。
雲井雪はすぐに青いダイヤモンドがちりばめられたブレスレットに目を奪われた。そのブレスレットは小さくて繊細でありながら、気品も失わず、彼女はとても気に入った。
彼女は藤堂辰也の視線もそのブレスレットに留まっているのを見て、わざと彼に微笑みかけて言った。「辰也、あなたが選んでくれる?あなたが選んだものなら、何でも好きよ」
藤堂辰也は微笑みながら彼女を一瞥し、視線をショーケースに戻した。
「これを試させてください」彼はハート型のダイヤモンドネックレスを指さし、店員に言った。