第335章 あなたを藤堂辰也に嫁がせるべきではなかった7

そうです、彼女を藤堂辰也に嫁がせなければ、その後これほど多くのことは起こらなかったでしょう。

彼は利益のために、自ら彼女を悪魔に差し出し、同時に自分自身も悪魔に差し出したのです。

悪魔と取引をすれば、結末は必ず悲惨なものになります。

安藤若菜はハハハと笑い、非常に痛快に言った：「でも私があなたに最も感謝しているのは、あなたが私を彼に売ったことよ！安藤明彦、これはあなたの報いよ、あなたの報い！」

そう、これは彼の報いです。冥冥のうちに定めがあり、彼はいつか自分の蒔いた種を刈り取る日が来るのです。

「ハハハハハ……」安藤明彦は突然天を仰いで大笑いし、それから奥の休憩室に入っていった。

彼が去ると、安藤若菜はたちまち目の前が暗くなり、ようやく膝から伝わってくる痛みを感じた。